みことの日記

2015年8月長男、2017年9月次男 育児の記録

18 夫の育児休業

 出産にあたり、里帰りをするか否か。これってけっこう、状況がゆるせば時間をかけて考えたい問題であると思うのだけど、だいたいにおいて悩める時間はそう長くない。妊娠にいつ気づいたかにもよるけれど、多くの場合、発覚したらなるべく早く出産の予約をとらなければならないからだ。もちろんそんなに産科が混んでない地域もあるだろうが。
 私の場合、実家も同じ県内なので、帰るという選択肢はもちろんあった。が、あまり悩みもせずに、帰らないことに決めた。
「もし私が里帰りしちゃったらさみしいよねえ。入院中だけじゃなくて、その前からしばらく帰らなきゃならないんだから」
「まあ、それはそうだねえ。……でも、大変じゃない?」
「大丈夫、大丈夫」
 だんなのせいにするのもあんまりな話だが、うちのだんなは、そりゃもう驚くぐらいの寂しがりやなのだ。初めて二人で旅行に行った夜、彼がベッドでシクシク泣くのでどうしたのかと思ったら「旅行中はずっと一緒だったのに帰ったら離ればなれかと思うとさみしくて」と言いだしたときには驚愕した(付き合い始め当初だったからもちろん別々に暮らしていた)(多少誇張してるからあんまりどん引かないでください)。
 そんなだんなが数週間、あるいは数ヶ月私と離れて暮らせるわけがない……となかば冗談、なかば本気で考えたので、実家には帰らず家の近くの病院で生むことにしたのだった。さいわい、胎嚢が確認できてすぐ産みたい病院に行ってみると、ちゃんと出産予約を取ることができた(その後すぐに埋まったが)。
 とはいえ、無事に出産できたら、初めての育児である。ひとりでこなすことには、もちろん不安があった。
 となると、選択肢はふたつ。
・誰か(私の母が濃厚)に助けにきてもらう
・だんなに育児休業をとってもらう
 だんなの職場は一応、育休などの取りやすいところである。あまり男性でとる人はいないようだが。おまけに彼は、仕事が嫌いで家が大好きだ。また大人がひとり増えるにはうちは狭すぎる。布団もない。
 相談すると、育休とりたい、と言ってくれた。職場でも調整し、産後1ヶ月取ってくれることに決まった。

 

 実際の出産は、予定日間近だったこともあって、彼はちょうど夏休みを取ってくれていた。その後何日か引き継ぎのため出勤してから、育児休業となった。三人での生活が始まった。
 やはり、産後1ヶ月は、子どもを外に出すことも推奨されていないため、大人がふたりいるというのは最低限必要ではないかと感じた。泣く子の世話をしながら、交互に買い物し、交互に昼寝する。せっかくだから二人でゲームでもしたかったのだけど、当然のことながら、ちっともそんな暇はなかった。
 なんか、あっという間に、一日が終わっていくのだ。
 6時ころには寝かしつけをすることにしていたので、その後の数時間だけが二人の時間、という感じだった。とはいえそれもしょっちゅう「ピギャーっ!」と破られていたが。なんか、ちょっとご褒美みたいな感じで、いいお菓子とか食べようとすると泣くのだ。ある意味、空気を読んでいるこぶただった。
 1ヶ月が終わったあとの二人の感想は、「あっという間すぎた」「こんなに大変だと思わなかった」。だからこそ、出だしを二人で乗り切れてよかったと思う。
 母として(妻として?)よかった点は主に2つ。
 産後の不安定な精神状態を支えてくれたこと。産後鬱にはならなかったけれど、あの頃の思考回路は産後半年の今考えると「正直いっちゃってたな」という感じ。しょっちゅうSIDSとかの記事を読んでは不安すぎてワンワン泣いていた。そんな様子を馬鹿にしたりしないで「大丈夫だよ」と言ってくれたことで毎日救われた。(ちなみにこの過剰な心配的なのは1ヶ月もたたずに治まってきたと思う。)
 もうひとつは、子育て大変だよって肌でわかってくれたこと。これはほんともう、実際味わってみるか、あるいは非常識に心が豊かな人とかじゃないと分からないものだって気がする。だって体験したはずの今の私ですら、気を抜くと「あの頃何が大変だったんだっけ?」とか言いたくなるもの。まじで、そんなふうに日々を忘れっぽく生きていないと乗り切れないほど子育てっていうのはストレスの連続なんですよ……とか言ってみたりして……。ま、うちのだんなはそこんとこ分かってくれたので、その後ワンオペに変わってからの子育てもなかなかやりやすい感じがする、とそういうことです。

 

 最後に。
 我が家は二人目以降も子どもを持つ予定だけれど、次の子のときには、だんなメインで育児休業をとってもらおうかな? と考えている。私は産休明けですぐ復帰しちゃおうかなーなんて。
 そうすれば、私の休む期間は4ヶ月ちょっとになるから「また休むの?」的なプレッシャーからちょっと逃れられる……気がするし、彼は彼で今けっこうこぶたと触れ合えずにさみしい思いをしているようだから、そこのところもちょっと解消されるかな、なんて。
 こぶたは4月からの保育園が決まっており、いちおう昨今問題になってる育休退園みたいなこともないはず。また、兄弟加点は大きい地域だから、引っ越したり状況大きく変わったりしなければ、下もちゃんと保育園には入れるはず(次の子できたらさすがに引っ越さないと狭すぎるんだけどさ)。
 そんなふうにしてうまくやれたらいいなあ……と、保育園も復帰も妊娠もまだなのだけど、ぼんやり未来をえがいています。

 

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